2024年09月10日

電子書籍『オスとは何で、メスとは何か?』

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『オスとは何で、メスとは何か? 「性スペクトラム」という最前線』
諸橋憲一郎著/NHK出版新書/Kindle版940円(9pt還元)

 パリオリンピックで女子ボクシングに出場した選手の性別が疑問視されて話題になった頃にちょうど見つけて読んでみた本だが、イメージとはだいぶ違う内容だった。LGBTとも違う話で、そもそも私たちの性別は思っているほど単純ではないということが解説されている。

 従来、動物の性別はオスかメスのどちらかで、それ以外の状態はあくまでもイレギュラーなものだと思われてきた。しかし本書によれば性別は二極で語れるものではなく、オス100%からメス100%までの間にグラデーションがあり、しかも固定されたものではなく変化するという。このような性別のあり方を性スペクトラムと呼ぶ。

 個体の性別は基本的に遺伝子によって決まるが、魚類や昆虫では環境によって性が変わる場合がある。また人間でも赤ん坊の時は外性器以外あまり変わらず、更年期以降もまた差が少なくなっていく。性別は生殖に繋がる要素である以上、効率のいい生殖に向けて柔軟に形作られるのは理に適っているだろう。

 とは言え人類の場合、社会生活やスポーツにおける区別など生殖と直接関係しない場面でも男女の識別が必要になることも多く、そういう時に性スペクトラムの概念を当てはめるのは難しい。逆に言えば、私達の社会における性別の認識は生物学的な意味での性別とは乖離した形で定着してしまっているのかもしれない。

 であるなら、オリンピックでの騒動のような場面で「科学的に正しい解決法」は存在しないということになる。だからといって男女別をやめるということにもならないだろうから、当分は騒動が続くのだろう。
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2024年08月11日

電子書籍『教養(インテリ)悪口本』

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『教養(インテリ)悪口本』
堀元見著/光文社/日替りセール499円(5pt還元、通常期1430円、紙の本の価格1650円)

 科学的な現象や歴史的なエピソードなどの教養を用いて悪口を言うという、著しく嫌味な発想を追求したネタ本。あまり真面目に読むような本ではないが、紹介されている教養には初耳のものが多く、まだまだ自分の教養は足りなかったと思わされる。これ自体が嫌味か。

 書籍にできるほどの数を集めるのも大変だったろうと思う。何かの役に立つかと言えばまったく役に立たないが、時間を無駄にしたというほど無駄な本でもなかったと思う。
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2024年08月03日

電子書籍『実力も運のうち 能力主義は正義か?』

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『実力も運のうち 能力主義は正義か?』
マイケル・サンデル著/鬼澤忍訳/早川書房/Kindle版2178円(22pt還元、紙の本の価格2420円)

 2020年に米国で出版された本書は、2016年の米国大統領選でトランプが当選した背景や、近年顕在化している著しい所得格差の道義的評価を中心に、能力主義(meritocracy、功績主義とも)の弊害を考察している。

 出自に関わらず能力によって評価される能力主義の社会は、貴族制や人種差別のある社会に比べて公平で公正で「良い」と考えられがちである。しかしそれによって人々が幸福になるとは限らない。なぜなら、そのような社会で低収入の仕事に就く人々は不運ではなく無能で努力不足の烙印を押されることになり、単に金銭的に貧しいだけでなく尊厳を傷つけられることになるからだ。トランプ当選は能力主義を称揚するエリートへの反発や不信感が原因だと考えるのは恐らく妥当だ。

 そもそ能力(あるいは功績)には努力だけでなく生まれつきの才能が大きく影響しており、それは本人の功績でも責任でもない。それは果たして称賛の対象になるのか。また、高学歴であることが成功の条件となっている実情と、学歴が(本人の努力の結果であると信じられていながら)実際は親の財力と学歴の影響が大きいことなどが指摘されている。その結果「アメリカンドリーム」はいまや失われ、生まれた家庭の階層から抜けられる若者はヨーロッパや日本より少ないという。

 著者は、あるべき社会に必要な共同体意識を取り戻すためには現在の能力主義の弊害を取り除く必要があると主張している。しかし現実的な代替案があるわけでもない。確かにそうだろう。現在の制度を作った人たちとて、社会を悪くしようとしたわけではない。

 基本的に米国の話であるが、同じことは日本でも起きている。日本では「自己責任」という言い方が広まっている。低収入な職業の人々を「底辺」などと呼んで蔑視し、高収入であることと立派な人間であることを同一視する風潮だ。その結果日本でも共同体意識は失われていると感じられるが、やはり米国と同様、保守政党だけでなく左派政党も能力主義に意義を唱えてはいない。

 社会が方向転換することは当分期待できないが、少なくとも自分は本書で指摘されている視点を失わないようにしたい。
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2024年07月03日

電子書籍『多様性の科学』

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『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』
マシュー・サイド著/ディスカヴァー・トゥエンティワン/50%ポイント還元キャンペーン2200円(1100pt還元、紙の本の価格2200円)

 チームで何かをする上でのメンバーの選び方やコミュニケーションの取り方がどれだけ重要かを説いており、全体としては組織論に関するビジネス書のようだ。ただ個別に紹介された事例やエピソードは物語としても面白かった。

 各メンバーが非常に優秀だったにも関わらず、白人プロテスタント男性ばかりで構成されていたCIAがオサマ・ビンラディンの影響力を見抜けたかったとか、リーダーに意見することができない登山チームが悲劇的な遭難に至った話などは、組織論的に納得しやすい。これとは少し違う視点として、「個人差」を多様性の一種として捉え、全員の平均値だけ見て標準化することの危険性を説く話は、目から鱗でもあった。

 後半では人類が現在のような繁栄に至った理由、他の類人猿と比較して何が優れていたかについても言及されており、いくつかの新しい知見も得られた。結論としては、それは他者からアイデアや知識を学ぶ力であり、個体だけでは達成できないことを集団が教えあい、世代を超えて発展させられたことだ。

 ただ、中には本当に定説となっているか疑わしい記述もあり、あまり鵜呑みにしない方がよいとも感じられた。ひとつの説として頭に入れておくくらいが良さそうだ。
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2024年06月13日

電子書籍『喧嘩両成敗の誕生』

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『喧嘩両成敗の誕生』
清水克行著/講談社選書メチエ/日替りセール499円(5pt還元、通常期1232円、紙の本の価格1815円)

 「喧嘩両成敗」とは、喧嘩が起きたらどちらの言い分が正しいとかどちらが先に手を出したかなどと関係なく両方を処罰するというルールだ。一般的に日本の伝統的な価値観に基づくと考えられているが、本来の意味で「成敗」は死刑という意味なので、現代から考えるとかなり厳しい。しかも、どちらが正しいか問わないのも考えてみたらずいぶん理不尽だ。

 本書はこの思想がいつどのように生まれたかを論じるのだが、紙面の多くはそれ以前の日本人がどのように喧嘩や争いを解決していたかの紹介に費やされている。なぜならそれこそが、喧嘩両成敗が社会に受け入れられた背景であり、ルールの目的だからだ。

 室町時代の人々の感覚は「やられたらやり返せ」「やられっぱなしはメンツが潰れる」というもので、おそらく法治国家以前としては普通だっただろう。しかし当時は現在と比べ物にならないほど人の命が軽く、ひとたび喧嘩が起こればすぐ人が死に、報復は殺人だ。実に些細な原因で多数の死傷者が出た事例がたくさん紹介されている。しかも武士だけでなく公家も僧侶も農民も同じだったというのだから、恐ろしい時代だ。

 その中で喧嘩両成敗が生まれたのは、実は成敗(処刑)することが目的だったわけでない、というのが本書の要旨になる。大名や幕府が本当に目指したのは喧嘩両成敗のあとに続く但し書きの方だ。そこには必ず「ただし攻撃されても反撃せず我慢した場合は成敗されない」という意味の言葉があったと言う。やられたらやり返すという自力救済から、法の裁きを受けるように改めさせることが狙いだったのだ。

 昔の人は想像よりずっとよく考えて社会を作ろうとしていたと感じさせられた。戦国武士たちは単なる乱暴者も多数いただろうが、大名や幕府はそれをどうにかコントロールして平和な世の中を作ろうとしていた。喧嘩両成敗の背景には、そういった苦労が隠されていたのかと感じた。
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2024年05月25日

電子書籍『教養としての社会保障』

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『教養としての社会保障』
香取照幸著/東洋経済新報社/日替りセール499円(5pt還元、通常期1584円、紙の本の価格1760円)

 社会保障つまり保険と年金の制度に長年取り組んできた厚労省出身の著者が、その歴史と意義、将来についてわかりやすく解説している。色々批判も多い制度だが、目的や経緯を丁寧に説明されるととても納得が行く。また、後半では今度に向けた改革について著者の提言がかなり多く語られているが、その熱量は本当に一生懸命考えてきたんだと思える。

 世界的にもよくできていると自負する日本の保険と年金だが、少子高齢化が進む中で財政難が大きな課題になっている。若者が高齢者を支えるという資金の流れになっている以上は当然のことだ。だがカネがないからといって社会保障を薄くして「自助・自己責任」をメインにするとどうなるか。人は自分がいつ死ぬかはわからないので、念の為にと多くの預金を温存しようとする。その結果、過剰貯蓄が発生して経済が停滞してしまい、ますますカネがなくなってしまう。

 本書で述べられた「社会に占める働く人の割合は、人生に占める働いている期間の割合に等しくなる」という指摘は目からウロコだった。つまり高齢化で労働人口が少なくなるということは、人生の中でより少ない期間で全体の生活費を稼がなくてはならないことを意味する。しかし多くの人にとってそれは難しいことなので、結局長生きの分だけ長く働く必要が出てくる。

 それ以外の方法としてはこれまで専業主婦になることが多かった女性にもっと働いてもらうことも挙げられるが、そのためには出産や育児に対するサポートをもっと充実させる必要があるのは間違いないので、そういった社会改革も同時に進める必要がある。

 提言のひとつに資産課税が挙げられていた。実際、高齢者の経済格差は若者以上に大きく、無収入だけど資産をしこたま溜め込んでいるような老人には相応の負担をしてもらう必要があるだろう。抵抗も当然大きくなる政策だが、日本がより暮らしやすい国になるよう、政治家と官僚には一層がんばってもらいたい。
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2024年05月06日

電子書籍『ドキュメント パナソニック人事抗争史』

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『ドキュメント パナソニック人事抗争史』
岩瀬達哉著/講談社+α文庫/Kindle unlimited(紙の本の価格693円)

 自宅の家電製品の大半をパナソニックで揃えている私だが、この会社の歴代社長で名前を知っているのは創業者の松下幸之助だけだった。2024年現在は幸之助から数えて9代目の楠見雄規氏が社長を務めているが、本書は先代の津賀一宏氏が就任したばかりの2013年に発行されており、そこまでの社長人事の内幕が語られている。

 端的に言えば、幸之助の娘婿で2代目社長の正治氏、5代目森下氏、6代目中村氏、7代目大坪氏についてはボロクソな評価で、こんな人物を社長にしたから松下の経営が傾いたと言わんばかりだ。調べたら大坪氏以外は鬼籍に入っているが、少しは弁明の機会を与えてあげないと可愛そうになる。最大の問題は情実人事で、自分の言いなりになる部下を出世させ逆らう部下は飛ばす強権政治が横行し、上司に気に入られるため徹底的に媚びたり不適切な指示に一切異議を唱えないタイプの人間が幹部になっていくという姿だ。

 家族経営の中小企業ならともかく、グループ全体で何十万人という従業員から成る松下電器ほどの大企業ですらそんな人事が何代も続いていたというのは驚きだ。ただ、ライバルの多い巨大組織だからこそ、昇進することに全力を投じる人でなければ昇進できないということかもしれない。そして一般的に社長は前任者の指名で決まるものなので、ひとたびそういう路線が定着するとなかなか変化させるのは難しいのだろう。

 自分にはほぼ無縁な世界の話ではあるが、サラリーマンとしてはなんとも嫌な気持ちになる。それはそれとして、パナソニックが良い製品を生む企業であり続けてほしい。
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2024年03月20日

電子書籍『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

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『プロジェクト・ヘイル・メアリー 上』
アンディ・ウィアー作/小野田和子訳/早川書房/プライムデーKindle本最大70%オフ990円(10pt還元、通常期1782円、紙の本の価格1980円)
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『プロジェクト・ヘイル・メアリー 下』
https://www.amazon.co.jp/dp/B09NBZ4Z3S/
アンディ・ウィアー作/小野田和子訳/早川書房/プライムデーKindle本最大70%オフ990円(10pt還元、通常期1782円、紙の本の価格1980円)

 一般的に、SFの黄金期と言えばアシモフ・クラーク・ハインラインなどの巨匠が活躍した1950年代が挙げられる。彼らの作品は今でも魅力を失わないが、70年以上の年月を経て、前提となる科学技術の知見が大きく先へ進んでしまった。当時は最先端だった理論も今では文字通り「古典的」になってしまった。

 本作はアシモフたちが全く知らなかったような、しかし我々にとって馴染み深い理論や現象がとても効果的に取り入れられている。理系の大学を出てある程度最新の科学に興味を持っている人であれば、おお、あれか!と気づく最新の科学ワードが次々に出てきて楽しめる。まさに21世紀のSF作品だと言えるだろう。

 読んでいる最中から、本作は映画化されるだろうと確信した。今調べてみたら再来年公開予定ですでに決まったそうだ。おそらく小説のすべてを2時間程度の映画に収めることはできないだろうが、あの宇宙人はどんな姿で映像化されるのか、今から楽しみだ。
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2023年01月24日

電子書籍『日本の公安警察』

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『日本の公安警察』
青木理著/講談社現代新書/講談社50%ポイント還元キャンペーン935円(468pt還元、紙の本の価格990円)

 一般の警察が法律に違反した者を取り締まるのに対し、公安警察は国家に反対する人々を取り締まる、戦前の特高警察をルーツに持つ組織だ。本書ではその成り立ちから現在の組織構成と規模、主な活動内容などを解説している。

 特高はGHQによって解体されたが、ほとんど間を置かずに公安と名を変えて復活した。法律を守ることより国家を守ることを優先し、そのためには多少の非合法活動も辞さない彼らは、旧共産圏の秘密警察に近い。日本の公安警察も活動内容は大半が秘密にされている。

 彼らが純粋に国家の安寧を願うのであれば良いだろう。だが現実はそう甘くない。秘密に守られた組織は確実に腐敗するし、平和によって存在意義が揺らげば組織防衛のために敵を作り出そうとする。古典的には共産党を危険団体と言い張ることによって予算を獲得しているし、市民団体や左派ジャーナリストも標的にされている。

 彼らのような存在が全く無意味だとは言わないが、必要以上に権力を持たせることは危険でもある。彼らが国民を監視するのと同程度には、彼ら自身が監視されるべきだろう。
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2022年11月26日

電子書籍『コンテナ物語』

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『コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版』
マルク・レビンソン著/村井章子訳/日経BP社/新生活SALE 最大80%OFF Kindle本キャンペーン1540円(15pt還元、通常期2772円、紙の本の価格3080円)

 現代の国際物流はコンテナが支えていると言っても過言ではない。多種多様な貨物がどれも同じ寸法形状の直方体の鉄箱に収められて効率的に運ばれる。だがコンテナが登場する以前の港では、様々な荷物を主に人力で船に積み込んだり船から降ろしたりしていた。そのため、貨物輸送の時間と費用の大半が港での作業にかかっていたという。

 本書はそういう昔ながらの輸送方法からどうやってコンテナ輸送が主流になったのか、数多くの課題を誰がどうやってクリアして今の形になったのか、その歴史を語っている。

 規格の揃ったコンテナを使えば効率よく運べるというアイデアはかなり古くからあったようだが、人力作業からコンテナへの移行はそう簡単ではなかった。なぜなら、コンテナの利便性を活かすためには、船の形状や港の設備はもちろん、陸上を運ぶトラックや鉄道に至るまで、輸送の最初から最後までがコンテナ用に最適化されている必要があるからだ。人力作業を前提に作られた市場にいきなりコンテナを持ち込んでも役に立たない。

 アイデアを実現しようとした人々は、コンテナの登場によって職を奪われる港湾労働者の反対や妨害を受けたり、コンテナ用に船や港を改修するための多額の投資が回収できるかという問題に悩まされたり、各国の古い法律や政策を変えるべく難しい交渉を乗り越えたりしてきた。もちろん一人ではなく、多くの実業家や企業や自治体がそこに加わった。

 イノベーションというのは、それが完成した後で見ると当たり前の存在になっているものだ。しかし本書のドラマを読むと、「それが無かった時代」から「それがある時代」への移行は一筋縄では行かないということがよく分かる。コンテナの普及には約半世紀の時間がかかった。次は何がどれだけかかって変わるだろうか。
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