『デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く』藻谷浩介著/角川oneテーマ21/270P/724円
推奨者に池上彰や小飼弾が名を連ねる帯に目を引かれ、さらに書店でかなり大きなスペースを割いて並べられていたことから読んでみました。
現在の日本の「デフレ」は、必ずしも本来の意味のデフレ(通貨価値の上昇)ではなく単なる価格下落で、その原因である小売販売額の減少は景気悪化というより人口減少によるもの、というのが著者の主張の概要。サブタイトルで7割くらい語りつくしている感じです。
主張を裏付けるデータの使い方はなかなか説得力のあるものです。基本的に官公庁が発表した統計資料だけを使って分析しています。実際にソースに当たって検証までしていませんが、独自調査に基づく主張よりは信頼性が高いでしょう。
それでも著者の主張が「正しい」かどうかはイマイチ評価しづらいので保留しますが、これまで打ち出されてきた様々な景気対策がどうにも功を奏していない現状では、こういう意見に基づく政策があってもいいように思いました。